発光体

穏やかなそれ

念慮

 

皆のを開いてみたい 混濁した流れを整えてみたい

誰だってそんなこと出来ない

目に見えたらどれだけ楽だったんだろう

 

何に蝕まれていくんだろうか

きれいなもので汚れたい 見えないものは怖いよ

綻びた思考  花開くのであればどれだけ良かったかな

 

表紙を撫でるあのこ

なりたいというのはきっと呪いだね

桜貝が砕けて白ゆりが折れる

汚れた色がきっと似合うよ

 

胴に花を詰めてあげるよ 眼窩には宝石を

頭蓋には何も要らないね

だって今だってそうだろう 浅はかな僕たち

 

思考の残骸はまとめて捨てた

誰も求めてないよ そんなもの

君はやさしく笑うからとても嫌いだ

歪んだ顔が見てみたいよ