2016-06-17 念慮 皆のを開いてみたい 混濁した流れを整えてみたい 誰だってそんなこと出来ない 目に見えたらどれだけ楽だったんだろう 何に蝕まれていくんだろうか きれいなもので汚れたい 見えないものは怖いよ 綻びた思考 花開くのであればどれだけ良かったかな 表紙を撫でるあのこ なりたいというのはきっと呪いだね 桜貝が砕けて白ゆりが折れる 汚れた色がきっと似合うよ 胴に花を詰めてあげるよ 眼窩には宝石を 頭蓋には何も要らないね だって今だってそうだろう 浅はかな僕たち 思考の残骸はまとめて捨てた 誰も求めてないよ そんなもの 君はやさしく笑うからとても嫌いだ 歪んだ顔が見てみたいよ