発光体

穏やかなそれ

M

 

隣の庭はとてもきれい 踏み荒らしてしまいたい
恵まれているのがわからないの
荒れ果てたそれをみたらきっとわかるよ
 

ことばは呪い 彼女は呟いて縫い付けた

喋れない口に呆れた

ことばは呪い 汚い文字を紙に書きつけた

汚い字に呆れた指は折れた

 

しゃぼん玉に吹き込んだ白

割れるところが見たかっただけなのに

罪の味はもう癒してはくれない

戻しても戻してもかえってこないね 

 

でも僕はそんな顔は見たくなかったよ