発光体

穏やかなそれ

休日

 

夜の螺旋は二重で立体構造

羊水が静かに満ちている

みんな流れていってしまえばいい

 

みえない瞳の光は道標になるって言っていた

でもわたしにはここがどこか分からない

もう何も見えなくなってしまったから

わたしの瞳も誰かの道標になれますか

 

葉脈が透けている できないのは光合成

なんて不出来なわたしたち!

 

生活の見本市 自己嫌悪の集合体

洗剤の泣き声 食物の歌う声

泣いているのは誰ですか うるさくて仕方がないのよ

粒がそこら中に転がっているのが見える

 

空から落ちてくる鉄柱 水面が淡く燃えている

あちらはどうですか 

逆さまで何も分からないわ