2016-05-16 夕方と 曖昧な色は気持ち悪い 笑うみたいに染まっていく 絞める首は遠い夕方 女たちが駆けてひしゃげる将来像 洗っても落ちない指先の人工のかおり 泡と混ざって気持ちが悪い 階段下の空っぽの墓地 ここに入るのは一体いつ 指先で触れてみたい 産みおとした空白 こぼれた無色のそれ 不出来な証 どうかやさしく撫でてください 隙間に落ちてしまった 音は溶けて消える なあにもなくなってしまったね